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「敏感期~適切な環境づくりのための手がかり~」

5月に入り、すっかり暖かくなりましたね。子どもたちもぽかぽか春の日差しの中、外で気持ちよく遊ぶ時間が増えてきました。

 

さて、皆さんは子どもの「敏感期」について耳にしたことはありますか?

モンテッソーリ医師が子どもたちの中に発見した「敏感期」とは、「6歳までの子どもに顕著な、ある特定の事象に非常に強い興味を示す時期」です。この「敏感期」には、運動・言語・感覚・秩序・礼儀作法など、さまざまなものがありますが、この時期の強い興味を利用して、それぞれの時期に見合った環境さえ提供できれば、子ども達はなんの努力をすることもなく軽々と、人生に必要な基礎力をどんどん積み上げていくことができます。今月は、敏感期の中でも特に重要な「運動」と「言語」に関して、その特徴とどう援助することができるかについてお話しします。

 

◯ 運動の敏感期

・運動の敏感期にいる子どもたちは、とにかく動くことが大好きです。0−12ヶ月頃の赤ちゃんたちは、歩くまでの基礎づくりのため、とにかく自由に動けることが大切です。寝返り、ハイハイ、伝い歩きなど、そうしたい時にそうできる環境づくりをしてあげましょう。

・1歳〜2歳半はさらなる全身運動を洗練させていく時期です。物を持ってバランスを保ちながら運ぶ、登る、飛ぶ、走ることが大好きですが、それは何度も繰り返しやってみて、意思通りに動く体を獲得するための時期だからです。

・2歳半〜6歳は、運動の中でも特に「手の動き」を洗練・獲得していく時。この時期は日常の中でたくさんの手を使う作業をしたがります。子どもたちに色々な家の仕事に参加させてあげると喜びを持って取り組んでくれるでしょう。

◯ 言語の敏感期

・3歳頃までは「話し言葉」の敏感期です。乳児たちがジッと大人の口元をみているのは、話したい!という気持ちの表れです。口元を見る・周囲の会話に耳を傾けることでたくさんの言葉を吸収し、少しずつ自らも言葉を発することができるようになります。スクリーンタイムをなるべく避け、生の声をたくさん聞かせてあげてください。

・4歳頃になると、「書き言葉」の敏感期に突入。周りで字を書いている人を観察し、自分でも書いてみようとし始めます。洗練してきた手の動きを使って3本指で鉛筆を持ち、最初はふにゃふにゃでも、徐々にしっかりとした字を書くようになります。正解を求めすぎず、少々間違っていても指摘せずに、書きたい気持ちを大切にしてあげましょう。

・5歳以上になってくると次は意味を理解しながら「読む」敏感期が訪れます。環境としてはとにかく読みたくなるようなものがたくさん周りにあることが大切。絵本や図鑑はもちろん、植物の名札、靴箱に貼ってある名前など、日常のさまざまな場面で子どもたちが文 字に触れることができ、読んでみたいなと思うような環境づくりを心がけるといいですね。

 

何かを押し付けるのではなく、子ども達の内側から自然と溢れ出る興味・関心をよく観察して、それぞれの敏感期に見合った環境を整えること、これこそ私たちに求められる大人の役割ですね。

園長より

「開花する日を心まちに‥」

ご入園・ご進級おめでとうございます。

 

4月になり、ようやく少し暖かくなり、桜の開花も始まりましたね。

園の近隣では、室見川沿いの桜並木が名所となっていますが、毎年あの美しく開花した並木を見るたびに、小学生頃、同級生だった室住団地の少年野球チーム所属の男の子達が、チームの監督たちと一緒に川沿いに苗木を一本ずつ植えてものすごく大変だった、と話していたことを思い出します。確かに、あれだけ長い距離にわたって等間隔に1本ずつ植えていったわけですから、さぞかし大変だったと思います。

 

ですが、そこから40年以上を経て、今でもこの桜が本当にたくさんの人々に毎年大きな喜びを与えてくれていると思うと、当時の野球少年たちの苦労は大きく報われる気がしますよね。そしてなんとなくこの話から、子育てのことを連想しました。

 

小さな子どもの子育て、その最中はストレスフルで自分の時間も生活の余裕もないので何かと楽な方に流れがちです。でもそんな中でも敢えて、子どもにとって最良は何かを熟慮しながら、手間を惜しまず、苦労しながらも手塩にかけて育てるその努力は、必ず報われていくのではないでしょうか。

 

反対に最初から手を抜いて楽な方ばかりに流れていると、その大変さは長続きするばかりか、どんどん手に負えない状況になっていくということもあるかもしれません。

 

「労力をかける」vs.「手を抜いて楽する」、例えば…

・布おむつ vs. 紙おむつ

・手作り離乳食 vs. インスタント離乳食品

・スクリーンを見せない vs. スクリーンに子守りさせる

・動き回らせる vs. ベルト付き椅子に座らせっぱなし

・歩ける子を歩かせる vs. 歩けるのに抱っこ

・服を自分で着られるようやり方を教える vs. さっさと着せる

・甘いお菓子を与えない vs. 甘いお菓子を与える

・理由を説明して納得させる vs. 怖い声で怒る

・子どもの話の話を聞き会話する vs. 指示を与えるのみ

 

…などなど、いくつでも例を挙げることができるのは、私自身も少なからず身に覚えがあるからなのです。もちろん、忙しくストレスフルな日々の中、少しくらいは便利な方法に助けてもらうことも必要でしょうが、人生最初のこの数年、少し労力のかかることでも手を抜かず、丁寧にしっかりと育てていくことにより、子どもたちは必ず、ある日大きく開花する姿を見せてくれることになるでしょう。

園長より

 

 

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